インタビューに答えるカウアン・オカモトさん(撮影/写真映像部・佐藤創紀)
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 今年、芸能界に最も影響を与えた人物を1人選ぶとすれば、カウアン・オカモトさん(27)の名前は確実に挙がるだろう。先が見えない暗闇の中で、実名、顔出しでジャニー喜多川氏からの性被害を告発したことは、想像を絶する決意が必要だったに違いない。カウアンさんの告発が端緒となり、旧ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)は正式に性加害を認め、今年は芸能界全体が大きく変わった一年だった。そんなカウアンさんに今年を振り返ってもらうとともに、東山紀之氏や藤山ジュリー景子氏との”極秘対談”やいまだに続く誹謗(ひぼう)中傷の実態などを聞いた。

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 10月中旬、カウアンさんにSMILE-UP.社長の東山紀之氏(57)サイドから連絡があった。「話がしたい」という東山氏の要望を受け、カウアンさんは都内某所におもむき、そこで東山氏と“1対1“で極秘面談を行った。

 その日は、「NG記者リスト」で物議をかもした旧ジャニーズの2度目の会見日(10月2日)から約2週間がたっていた。

「面談したのは、都内の貸し会議室のような所でした。東山さんとは、初対面です。SMILE-UP.側からは東山さん以外に2人いましたが、ちょっと席をはずしてもらい、部屋の隅に移動してもらいました。東山さんと僕だけ、同じテーブルに向き合って、約1時間、1対1で対話したんです。謝罪もありましたけど、腹を割ってフランクに話せました。意見交換もできたし、会見でも出ていないような話もありました」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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東山氏は「お母さんはタフな人だね」