創価学会の池田大作名誉会長が15日夜、東京都内で老衰のため死去した。95歳だった。創価学会が18日発表した。池田氏の死去を公表した18日は創価学会の創立記念日にあたり、同教団の本部がある東京・信濃町には大勢の信者が押し寄せていた。学会員らは“カリスマ”の訃報をどう受け止めたのか。現地を取材した。
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11月18日は創価学会の創立記念日で、今年で93年目を迎える。創価学会の本部があるJR信濃町駅付近には、今年も多くの学会員が駆けつけた。
池田大作名誉会長の訃報が流れた後の午後4時ごろ。駅前には「祝11・18おめでとうございます」と赤字で書かれた黄色い看板が目に入る。そこから歩いて2分ほどに位置する教団のグッズを扱う店舗付近では、創立記念日を祝うお菓子などが路上で売られているが、特別な日だからか、「例年より商品がなくなるスピードが速い」(男性店員)という。
現役の創価学会員は名誉会長の訃報をどう受け止めたのか。店舗近辺にいた70代の夫婦の夫はこう話す。
「池田名誉会長は人生の師。世界の平和から個人の幸せまでを願い、教えを説いた人。亡くなられたのは非常に悲しいことです」
信濃町にある広宣流布大誓堂を訪れていた若い男女は、「こんな(めでたい)日なのにね」とつぶやきながら建物を背景にツーショットの写真を撮っていた。すでに行列ができており、15人ほどが並んでいた。途中から、道案内をしているスーツの若い男性が「お写真をお撮りします」と並んでいる人に声をかけていた。