祝日法の制定当時、国会ではどんな議論をされたかを見ると、それがよくわかる。

――この日は、憲法において、如何なる國もまだやつたことのない戰爭放棄ということを宣言した重大な日でありまして、日本としては、この日は忘れ難い日なので、是非ともこの日は(祝日として)残したい。そうして戰爭放棄をしたということは、全く軍國主義でなくなり、又本当に平和を愛する建前から、あの宣言をしておるのでありますから、この日をそういう意味で、「自由と平和を愛し、文化をすすめる。」、そういう「文化の日」ということに我々は決めたわけなのです。(第2回国会 参議院 文化委員会 昭和23年6月18日 発言者 山本勇造委員長)

 これを読むと、11月3日は「戦争放棄宣言記念日」と言うべきだということがよくわかる。

 もし、この精神が今日の自民党政権に引き継がれていれば、この文化の日に、岸田首相がフィリピンに軍事目的のレーダーを供与すると世界に宣言するなどということはなかっただろう。その代わりに、世界で最初に戦争放棄をした平和国家日本を代表して、イスラエルによるガザ攻撃の即時停止を求めると発信していたのではないだろうか。

 OSA予算は「安全保障」目的の予算だが、防衛省が要求する「防衛費」ではない。外務省の外交予算として計上される。

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軍事最優先に転換していく日本