後年、首が折れていた形跡が発覚
後年になってレントゲンを撮ったときに医者から「首が2ヵ所折れている形跡がある」と言われて、すぐに「武藤とジャンボだ!」と分かったね。
ジャンボのパワーボムで首から落ちたときもヤバいと思ったことをすぐに思い出した。あのときもしばらく痛みが引かなかったもんな。やっぱり折れていたか…(苦笑)。
そんな首のケガよりも、自分の中で一番インパクトがあったのは、東京ドームでアントニオ猪木さんと対戦したときに指を脱臼させられたことだ。パッて自分の指を見たら見たことない方に曲がっていて思わず「うわー!」って声が出ちゃった。
泡食って無理やり指を元に戻したけど、試合の後はすごく腫れたよ。やっぱり猪木さんはエグイね。
俺は外敵として新日本プロレスのリングに上がっているわけだから、猪木さんからしたら「舐めんなよ」っていう姿勢の表れだろうけど、普通はそこまでやらないよ(笑)。本当に何をやるのか分からない人だし、俺がやられた中では一番のケガだ。
コーナーポストで頭から血
ほかにも長野でスタン・ハンセンにコーナーポストに頭を打ち付けられて血が止まらなくなったことがあったね。病院に行ったら医者に「プロレスでも本当に血が出るんですね」と言われて頭に来たことを今でも覚えている。俺がタレ目になっているのもそのときの傷のせいだ。