「モノが少ないって、こんなに楽なんだと思って。みんなでモノの場所を共有できて、管理もしやすい。家に帰ったら片づけをしようと決めました」
しばらく時間もあるから片づけをしようと決めた洋子さんでしたが、資格の勉強などをしているうちに仕事に結びつき、予定よりも早く充電期間が終了。忙しくなり始めましたが、片づけたいという気持ちは変わりません。そんなときに、インターネットで家庭力アッププロジェクト®の存在を知りました。
「私、コーチングを勉強したことがあって、片づけもプロがコーチングしてくれるというのが魅力的でした。誰かがお尻を叩いてくれた方がちゃんとやる、という自分の性格もありましたね」
プロジェクトが始まり、苦労したのはモノの要・不要を選別すること。講座で選別のセオリーを学んでも、心のどこかで「もったいない」「いつか使うかも」と心のブレーキがかかります。
それでもがんばって洋子さんが不要なモノを手放し続けていると、その姿を見た夫や子どもたちが自分のモノを選別して、手放すモノを持ってきてくれるようになりました。
「子どもが『これは大事だから捨てないでね』と、自分のモノについて教えてくれるようになったんです。明らかにこれはいらないんだろうな、というモノもわかりやすくなりました」
家の中から、いるかいらないかわからずに放置されているモノが少なくなると、ストレスの軽減にもつながったはず。
事実、家全体のモノが減って家事がしやすくなると、家事をすることが負担ではなくなったと洋子さんは教えてくれました。
「前は仕事のストレスがあって、帰ってきたら家はごちゃごちゃで、料理をしないといけないし、子どもの準備物も見つからない……みたいな。外でも家でもずっとピリピリしていました。今はすごく気持ちが穏やかになって、子どもたちにも優しく接することができていると思います」
今では、家族はモノを出しっぱなしになることが減り、ずっと床に置かれた荷物がなくなりました。1つでもモノが落ちていると、落ち着かないといいます。片づけが家族で習慣化できたということです。