巨人・岡本和真のメジャー挑戦について憶測が飛び交っている。本人が挑戦したいという願望が強いのは周知の事実だが、球団側の事情もあり「いつ」になるのかは読めない。ポスティングシステムを利用して早いタイミングでの渡米は実現するのだろうか……。
【写真】イチローだけじゃない!MLBの年金額「満額支給」の日本人選手がこちら(ほか3人)
日本シリーズ終了と同時に、山本由伸(オリックス)はポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を球団から容認された。NPB最高右腕についてはメジャーで争奪戦の様相を呈しているが、将来的に目玉になり得る岡本にも熱視線が送られている。
現在27歳の岡本は押しも押されぬNPB屈指の強打者に成長した。2020年からは2年連続で本塁打、打点の二冠を獲得し、今季は自身3度目となる本塁打王となった。また、2021、22年には三塁手部門でゴールデングラブ賞に選出されるなど、攻守で高い能力を示しておりメジャー側の評価は高い。
「昨年までは村上宗隆(ヤクルト)への注目度が頭一つ抜けていた。しかし今季のパフォーマンスで評価を大幅に落とした。一方で攻守で計算できる岡本の株が右肩上がり、一刻も早く渡米して欲しいとの声が聞こえる」(MLBアジア地区担当スカウト)
NPBで“ライバル関係”にある岡本と村上はメジャーでも注目の存在だ。岡本は右打ち、村上は左打ちと違いはあるが同じスラッガータイプで、主なポジションが三塁と一塁であるのも共通している。
「MLBスカウト陣は常に2人の調査を行なっていた。しかし今季中盤からは岡本をチェックする人の数が増えたようです。安定した打撃と三塁、一塁に加え左翼もできることで評価が高まったのだろう」(在京テレビ局スポーツ担当者)
「村上は(現在チームと結んでいる)3年契約が切れた25歳というタイミングでメジャーに移籍すると見られている。しかし打撃に波があり守備面の脆さも露呈してしまった。一方岡本はグラブ捌きが柔らかいことに加え体質改善でスピードも増した。着々とレベルアップできている」(在京球団編成担当)
以前の岡本は体全体の肉付きが良く、古き野球選手の雰囲気もあった。しかし走り込みを積極的に行い、食事制限に取り組むなど肉体改造を図っている。今年の3月に行われたWBCでは一流選手たちとプレーし、大きな刺激を受けたようで、さらに上のレベルで戦うための準備を進めている。