今季も「不動の4番」として期待されていた
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 阪神が日本シリーズでオリックスとの熱闘を制し、38年ぶりの日本一に輝いた。3月のWBCから始まった日本球界の激闘の日々が終わったが、若手の選手たちは秋季キャンプで鍛錬の日々を積むなどすでに来季に向けての戦いはすでに始まっている。注目されるのはFA市場だ。FA権を保有する選手は今月14日までに権利を行使するか判断する。

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 田口麗斗ヤクルト)、加藤貴之(日本ハム)、山崎福也(オリックス)、西川龍馬(広島)、中田翔巨人)ら各球団の主力に他球団から熱視線が注がれるなか、この強打者はどんな決断を下すだろうか。自身の不祥事で一時は野球人生の危機に追い込まれた西武山川穂高だ。

 昨季は41本塁打、90打点で二冠王に輝き、オフに西武から提示された複数年契約を固辞。今季も「不動の4番」として期待されたが、5月上旬に知人女性に対する強制性交の疑いが週刊誌で報じられ、登録抹消に。東京地検は8月29日に山川を嫌疑不十分で不起訴処分とし、球団は9月4日に無期限の公式試合出場停止処分にすることを発表した。今季は17試合出場のみで打率.254、0本塁打、5打点。10月9日から宮崎で開催されたフェニックス・リーグは公式戦の対象試合から外れるため、約5か月ぶりに実戦に出場した。故障者特例措置により国内FA権を取得したため、今オフに行使した場合は複数球団が獲得に乗り出す可能性がある。

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