“大減俸”が必至とみられる巨人・丸佳浩
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 日本シリーズの熱戦が続く傍ら、各球団から続々と戦力外通告選手が発表されている。その期間が終われば、今度は本格的な契約更改の季節が訪れることになる。果たして今オフはどのような“驚きの金額”が飛び出すのだろうか。(金額はすべて推定)

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 現状を整理すると、今季の日本球界最高年俸は山本由伸(オリックス)で6億5000万円である。次いで日本人では柳田悠岐(ソフトバンク)の6億2000万円、さらに村上宗隆ヤクルト)と坂本勇人巨人)が6億円で続く。昨オフの話題を振り返ると、アップ率トップが湯浅京己(阪神)で840%アップ(500万円→4700万円)。減額で最も大きかったのは、田中将大楽天)で4億2500万円ダウン(9億円→4億7500万円)だった。

 迎える今オフ、まずはオリックス・山本の動向が注目される。現時点でポスティングでのメジャー移籍が噂され、有力視もされているが、もし仮に残留となれば、今季の6億5000万円からの大幅増は間違いなし。「3年連続の投手4冠&沢村賞」という圧巻の成績を考えると、歴代2位の菅野智之の8億円(2021年、巨人)を上回るのは確実で、日本球界の過去最高年俸の田中の9億円(2021年&2022年、楽天)の更新が期待できる。

 年俸アップ率では、セ・リーグでは村上頌樹(阪神)に注目だ。大卒3年目の今季は年俸750万円だったが、シーズンでは先発の柱として10勝6敗、防御率1.75で最優秀防御率のタイトルを獲得する大活躍。優勝の立役者であり、昨オフの湯浅以上のアップ率も期待できる。パ・リーグでは山下舜平大(オリックス)に注目だ。高卒3年目の今季、開幕投手に抜擢されてから快投を続けた大型右腕。8月末に腰椎分離症で長期離脱したことが悔やまれるが、9勝3敗、防御率1.61という成績は、年俸700万円から大幅アップするはずだ。

 現役ドラフトからチャンスを掴んだ面々にも注目したい。大竹耕太郎(阪神)は年俸2000万円ながら12勝2敗、防御率2.26とエース級の働き。年俸990万円の細川成也(中日)はクリーンナップの一角としてチームトップの24本塁打を放った。

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年俸ダウンが避けられない面々は?