一方、下位に沈んだ球団は「厳冬」更改が予想され、特に2020年に8年ぶりのAクラス入りを果たした際に選手会から抗議文が提出される事態となった中日の契約更改は今オフも不穏だ。柳裕也(4勝11敗、防御率2.44)、高橋宏人(7勝11敗、防御率2.53)、小笠原慎之介(7勝12敗、防御率3.59)ら、貧打によって防御率と勝敗のバランスが整わなかった面々の評価は気になるところだ。

 いつの時代も、プロ野球選手は子どもたちに「夢を与える」職業である。もちろんプレー面でも求められるが、「こんなに稼げるんだ」という給料面で憧れを持たれることも必要だ。果たして今オフ、どれだけ「夢のある」契約更改となるのか。オフシーズンを迎えても、プロ野球の楽しみ方は、まだまだある。