今年度のラグビー全国大学選手権の概要が23日に日本ラグビー協会から発表された。出場権獲得に繋がる関東大学対抗戦とリーグ戦の両グループ、関西大学の戦いは22日までに昨季の上位校(1位~4位)が下位校(5位~8位)と対戦する前半戦が終わり、今月末から来月初めにかけて後半戦が始まる。優勝候補同士の直接対決で各リーグ戦の順位が決まり、大学選手権出場校や今季の勢力図が明らかになってくる。
【ランキング】ラグビーW杯2023代表選手の出身大学はこちら 歴代ランキング1~26位も
昨年度の全国大学選手権で9連覇時に続く二度目の連覇を果たした帝京大学は今季もここまで強さを誇っている。関東大学対抗戦Aグループで4戦全勝、全ての試合で3トライ差以上のボーナス勝ち点を獲得して勝ち点20で首位に立っている。これに並ぶのが同じく勝ち点20の明治大学。両校に続くのは、4連勝ながら勝ち点19の早稲田大学となっている。昨季4位だった慶應義塾大学は開幕戦で筑波大学に18-21と逆転負けして前半戦は3勝1敗(勝ち点14)。筑波大は昨季の上位校との対戦を終えて1勝3敗(勝ち点5)で5位につけている。関東大学対抗戦Aグループ、同リーグ戦1部、関西大学Aリーグの大学選手権出場枠はいずれも「3」だが、前年度の優勝、準優勝チームがともに対抗戦所属だったため、今年度は5位までが大学選手権に出場できる。
帝京大は初戦の成蹊大学戦こそ117-5と1トライを許したものの、続く青山学院大学戦、立教大学戦、筑波大学戦はいずれも10トライ以上を奪い、それぞれ、80-0、83-0、73-0と零封して、攻守に圧倒的な力を見せている。慶大を下し、早大戦も前半途中に一時リードを奪って35-38の惜敗と好調だった筑波大も全く寄せ付けなかった。
明大も青学大戦(87-7)、成蹊大戦(93-12)、立大戦(97-7)といずれも10トライ以上を奪って大勝しているが、成蹊大には2トライ、青学大と立大にも1トライを許している。筑波大戦も最終スコアは40-21と差を付けたものの、前半だけなら14-14。試合を通じて3トライを奪われている。早大は筑波大に苦しめられたほか、青学大には54-17で勝ったものの開始3分にトライを先取されるなど失トライは「2」。立大戦(64-7)、成蹊大戦(70-7)でもトライを許した。