イスラエルとハマスの衝突が世界に衝撃を与えている。中東全体が不安定化するリスクも指摘される中、台湾有事のリスクに目を向けろと叫ぶ人たちが出てきた。
彼らの理屈はこうだ。
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ウクライナとロシアの紛争が長期化して米国は簡単には出口を見つけられない。そのため、米国はウクライナと中東の2正面作戦を余儀なくされるだろう。
そうなると北朝鮮が危ない。米国との交渉の糸口を掴みたいという思惑で、韓国に全面的ではなくても何らかの形で攻撃を仕掛ける可能性がある。中国はともかく、北朝鮮に武器弾薬を提供してもらっているとみられるロシアも裏で支援するだろう。そうなれば、米国にとっては、3正面作戦だ。そこまで行くと、米国の余力はほとんどなくなる。
その時、中国にとっては、台湾の武力統合に乗り出す千載一遇のチャンスと映るだろう。それをみすみす逃すとは考えにくい。一方、韓国は北朝鮮対応で手一杯、米国は3正面で手一杯。となれば、日本が台湾有事対応の主力を担う必要がある。
だが、果たして、日本にその準備はあるのかというと、答えはNOだ。
したがって、直ちに、中国との本格交戦に向けた作戦を立て、周到に準備する必要がある。
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何とか戦争につなげたいという気持ちが透けて見える強引な理屈ではあるが、馬鹿にしてはいけない。