ただ、やっぱり悲しくなるときはあって、たまにryuchellの枕を抱えながら、「ダダの匂いがする」と言いながら泣いています。先日は「写真じゃなくて、ダダのお顔が見たい」と泣いていました。
私には息子の気持ちを受け止めることしかできないので、「そうだよね、ママも同じ気持ちだよ」「いっぱいギュウしようね」と言いながら、抱きしめています。私が「ダダも『ごめんね』と言って、近くに来てるんじゃないかな」と言ったら、「うん」と受け入れてくれていました。
息子がそういう自分の悲しい思いを言葉にしてくれているのが、ありがたいです。言葉にできないくらいの悲しみがあるはずなのに、5歳で死というものを理解するのは難しいと思うのですが、理解して言葉にしてくれているので、私もそれを受け止めることができます。そうしたことができる息子を誇らしく思っています。
先日、息子と一緒に劇団四季に『アナと雪の女王』のミュージカルを見に行きました。以前、ハートのスパンコールがついた可愛らしいTシャツが欲しいと言ったので、買ってあげていたのですが、「エルサ(アナのお姉さん)っぽいから」とそのTシャツを着て、エルサのネットクレスもつけて、鏡の前でルンルンとしていたんです。そのときに息子が「自分は女の子みたいになりたい」と話し始めました。私も「いいじゃん」と答えたら、「ダダみたいに女の子になりたい」、「なんでだかわかる?」と聞かれました。