「ジョブ型では、事業戦略に基づいて仕事の内容を定めた上で、適任者を配置します。同時に、社員がキャリアオーナーシップを持って働くことを目指しています」

「コンサルティング」「コーポレート」などのさまざまな職種がある上で、さらに細かくジョブを定義した。

 とはいえ、仕事を固定するわけではない。社内ポスティング制度に応募すれば、専門性を生かした他のポスト、畑違いの職種にも挑戦できる。

「ジョブをベースとした採用アプローチは、入社後のイメージがつきやすく、配属ガチャに対する不安の払拭につながっています」(大平さん)

 実際、今年のインターンには前年の1.5倍の学生の応募があったという。

 前出のマイナビキャリアリサーチラボの東郷さんは言う。

「1社だけでキャリアを終えることが難しい今、この会社に入ったら何ができるのか、大学での学びは役に立つのか、明確にしてほしいという学生の思いが高まっています」

(編集部・井上有紀子)

AERA 2023年10月23日号より抜粋

人気企業110社は、マイナビが2023年4月に発表した文系・理系別の「マイナビ・日経 2024年卒大学生就職企業人気ランキング」をもとに、アエラが抽出した。データは各大学発表による2023年の企業別就職者数で、大学通信が調査した。グループ企業を含む人数の場合もある。東京大学は「東京大学新聞」、京都大学は「京都大学新聞」から集計。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。★は大学院修了者を含む。赤:最も多く採用された大学、青:採用数で5番目までの大学(いずれも10人未満を除く)、黄:10人以上採用された大学。協力/大学通信(AERA 2023年10月23日号より)
AERA 2023年10月23日号より
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