文化・文政期には最初の朝顔ブームが起きる。突然変異で変わり咲きした「変化朝顔」の奇妙な形を競い合う、というのが人々の楽しみ方だった。嘉永・安政期にも、第二次の朝顔ブームが起きている。しかしながら、あまりに変異が激しい変化朝顔は種子をつくれず、一代限りで枯れてしまう。こうして武士から町人まで巻き込んだ熱狂的なブームも、やがて沈静化していった。

(構成 生活・文化編集部 塩澤 巧)

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