それに対して、自分の能力は固定されたものだとするのが「固定マインドセット」です。能力や知性は生まれつきのもので、努力を重ねても変わらない。そんなふうに「僕はどうせ能力がないので、何をしても変わりません」などと思ってしまうのは、固定マインドセットの表れです。
固定マインドセットになってしまうと、「失敗から学べる」と考えるポジティブな意気込みを持てないため、失敗や間違うことのリスクを回避しがちです。また、自分の能力は生まれ持ったものだと考えてしまうため、新たな探求に興味を持ちにくくなってしまいます。
だから、子どもはもちろん大人にとっても、やる気や好奇心をアップさせ、パフォーマンスを上げるためには、固定マインドセットを避けて、成長マインドセットを持つことが大切になるのです。
そして、ゲームは成長マインドセットの最大の友。ゲームをすることで、成長マインドセットをサポートすることができます。
ゲームの仕組みの中では、最初はまったくできないことが、次第にできるようになっていく。失敗を繰り返しても、財産や命を失うことなく、簡単にやり直しができる。ゲームを繰り返していく中で、できなかったことが、ついにできるようになる。
ゲームは、そうした「成功体験」をリスク少なく提供してくれる、実に効果的な成長マインドセットの育成装置だったのです。