AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q:もう生きることに疲れました。彼氏ができたこともなく、仕事も転々としていて、何ひとつ積み上がっている実感が得られないことが心底つらいです。いつか素敵な人と出会えるとか、やりたい事が見つかるとか、見えない未来に思いを馳せるのもただ虚しい。年齢もあり転職も難しいです。重たい内容ですみませんが、アドバイス頂けたら幸いです。(女性/会社員/29歳/うお座)
A:僕は人生の中で決めていることがあって、何をしても希望が見えなくなったときには、お寺か神社に行こうと思っています。お寺や神社に行ってみて、というアドバイスはここでも何度かお伝えしていますが、今回は少し詳しく理由をお伝えしたいと思います。
まず、誰かの“フェース・トゥ・フェース”の介在がないと抜け出せない困難に直面することが、やっぱり人生の中であります。そういうとき、文字情報は届きません。一段階つらい状況、相当弱っている状態にこの方もいるようにお見受けしました。相談を送っていただくのも嬉しいんですが、僕の回答も所詮は文字情報です。つらい時の孤独って、死ぬほどしんどい。でも自分の悩みやきつさを、1ミリでも共有してもらえる場所や人がいてくれたりすると、補給線になってくれます。顔を合わせた時に「元気でやってるか?」とか、そういうことを言われるだけでも救われることがあります。
だからできれば、お寺や神社に行って、そこにいる和尚さんでも修行僧の方でもいいので、声をかけてみてほしいと思います。勇気がいるし恥ずかしいかもしれないけれど、「ちょっと今こういう状況で、勝手な話ですが少し話を聞いてもらえませんか?」って。忙しい時は無理かもしれませんが、きっと聞いてくれるはずです。観光地にある大きめのお寺や神社がいいかもしれません。