――子育てにおいて、大切にされていることは何ですか。
私にとっていかに大切な存在か、2人の息子にずっと伝え続けています。そのうち、もういいよと言われてしまうんでしょうけれど(笑)。「大好き」といつも言葉にしますし、私自身がアメリカで育ったこともあり、あいさつがわりにぎゅっとハグをします。
ハグには、安心感を伝える意味合いもあります。子どもなりに、家の外の世界ですごく頑張っているはずですので、ホームは安心する居場所で、心の荷をすべて下ろして大丈夫と。
話を聞く時間もなるべく作るようにしています。我が家の玄関には小さなベンチがあるんですが、今日は学校で何かあったなと表情からわかるときは、家の中に入る前に「とりあえず座ろうか」と並んで腰かけて話すこともあります。意図して置いたものではないのですが、よいひと呼吸の場になっています。やっぱりホームでは、2人ともハッピーな気持ちでいてほしいですからね。
子育てには親がワクワクする楽しみも
――安心するホーム、ご家族ではどのように過ごしていらっしゃるのですか。
夫は仕事で帰宅が夜遅いので、子どもが生まれたときに、せめて朝ごはんはみんなで一緒に食べようと決めたんです。夫が朝ごはんを作る担当、コロナ禍で在宅生活を始めてから今も続いているんです。バタバタと忙しない朝時間ですが、互いに声を掛け合ったりして、食卓を囲むことはとても大切な時間だと思っています。
ひと月に数回ほど、金曜や週末の夜には「ムービーナイト」も開きます。部屋を真っ暗にして、ポップコーンなんかを準備して、みんなで映画を楽しみます。