子育ては思い通りにいきませんし、頑張った分うまくいくものでもない。ある程度の割り切りも必要で、突き放すわけではなく、見守ってあげるのが私の役割なのだろうと。せっかちな性格なので、すぐに結果を追い求めがちですが、子どもの頑張りにはリスペクトを示し、きっといつか実を結ぶと信じて関わっていく。忍耐を子育てで学んでいるような気もします。
年齢があがるにつれて、サポートの仕方も難しくなってきました。どのタイミングで親が手を出すべきか。今なのか、いや出さないべきか。ああ出してしまった、ここからどうしよう……そんな葛藤だらけの日々です。特に長男は思春期にさしかかっていますから、まだまだ母親に甘えたい一方で、未知の世界にもチャレンジしたい。今はどっちのモード?と、たまに見極めに失敗して、ややこしくなることもあります。
好きなことを自分の力で
――お子さんたちに求める像はありますか。
好きなことをどんどんやりなさい、と伝えています。好きだからこそ、さらに良くするために考えますし、新しい経験や人との出会いもあるはずです。コロナ禍のように何が起きるかわからない状況のときに、好きなことがあるというのはとても強みになります。
好きなことすらも、親が向かせたい方へ引っ張っていきたくなるものですが、将来役に立つかというよりは、自分の力でやることが大切だと考えています。息子たちはタイプが異なり、長男はスポーツ全般が大好きで、運動系の習い事を週4日、スポーツ観戦にもよく行く。次男は絵を描いたりレゴをやったり、工作をしたりと、暇さえあれば手を動かしている。「宿題をやってからにしなさい」と現実との闘いはあるものの、没頭しているときはなるべく声をかけないようにしています。