今年2月、岸田首相の発言や秘書官(当時)の侮蔑発言を受け、性的少数者の当事者や支援団体は法整備を求める緊急記者会見を東京都内で開いた

 岸田首相は同性婚について「法律的に制度化すると幅広い国民にさまざまな影響が出てくる課題だ」と一貫して後ろ向きの姿勢を示しています。今実際に、法律が整備されていないがゆえに国民に深刻な影響が出ているのです。世論調査では同性婚に6割以上の人が賛成しています。誰であっても大切な人と安心して生活でき、万が一の際には支援を受けられる制度こそが、幅広い国民に利するものです。今日も誰かに「まさかの事態」が起きています。同性婚実現に猶予はありません。

◎小島慶子(こじま・けいこ)/エッセイスト。1972年生まれ。東京大学大学院情報学環客員研究員。近著に『幸せな結婚』(新潮社)。寄付サイト「ひとりじゃないよPJ」呼びかけ人。

AERA 2023年9月4日号

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