日本球界復帰が選択肢に上がるならば、古巣の広島が大本命になるだろう。現役時代に共にプレーしていた新井貴浩氏が今年から指揮を執り、菊池涼介、曾澤翼、田中広輔、大瀬良大地、九里亜蓮、野村祐輔ら当時のチームメートもプレーしている。同学年で親交が深い秋山翔吾も昨季途中にメジャーから日本球界復帰を決断し、広島でプレーしているのも明るい材料だ。

 ただ、広島以外の他球団が指をくわえて黙って見ていることは考えづらい。今季3年連続V逸危機の巨人は戸郷翔征、山崎伊織が先発の柱として活躍しているが、かつての絶対的エース・菅野智之に本来の輝きが見られない。先発陣が安定しているとは言えず、経験豊富で若手の良きお手本となる前田を獲得できれば大きなプラスアルファになる。

 また、ソフトバンクも獲得を検討する可能性が高い。藤本博史監督就任2年目の今季は投打がかみ合わず、7月に54年ぶりの12連敗を喫して優勝争いから脱落。千賀滉大(メッツ)が抜けた先発陣は、42歳左腕の和田毅がチームトップの6勝で、石川柊太、東浜巨がピリッとしない。ソフトバンクは昨オフ、メジャーでプレーした2年間で3勝に終わった有原航平を獲得した経緯がある。豊富な資金力は他球団の追随を許さないだけに、動向が注目される。

暮らしとモノ班 for promotion
大人のリカちゃん遊び「リカ活」が人気!ついにポージング自由自在なモデルも
次のページ
故障がなければ2ケタ勝利が計算できる