お餅みたいに“ふくふく”な「大ちゃん」(提供写真)

 でも、3匹になって1、2か月もすると、喧嘩の激しさが和らぎ、回数も減ったのです。まさにその存在が、姉妹の不仲を中和した感じ。

 もともと「ヒメ」と3匹だったし、3匹というバランスがよかったのかもしれません。でも何より「大ちゃん」のおっとりしたキャラがはまった気がします。

 遊びたくてお姉ちゃんたちのところにいき、しつこいとパンチをくらうことがあります。そうすると「大ちゃん」もやり返すけど、あくまでも優しく。絶対に2匹にシャーもしない。その優しさが2匹を癒し、とげとげした関係性まで変えたのではないかと……。

 今も姉妹で小競り合いはするけど、ハラハラするほどではありません。すごいぞ「大ちゃん」!と思います。

3匹でいることも多くなった(提供写真)

■ふくふくな大福ちゃんを迎えてよかった

 男子と暮らすのは初めてでしたが、大ちゃんはお姉ちゃんたちよりも主張が強いです。

 朝、私に起きてほしくて、一生懸命スリスリ。ごはんが欲しいだけですが(笑)。かまってほしいと、パソコンやスマホの邪魔をして、顔をグリグリと擦りつけてくることもあります。

 気になることと言えば、まだ若いのに口内炎がひどいこと。歯肉に炎症が起きて前歯も抜けてしまった箇所があり、定期的に通院をしています。とにかく食べることが大好きなので、痛くて食べられなくなると可哀想なので、元気にモリモリ食べられる状態を維持してあげたいと思っています。

 ふだん、どちらかのお姉ちゃんと一緒に病院に行くのですが、自分のキャリーバッグがあるのに、診察後はそそくさとお姉ちゃんのいるバッグに入ったりして。先生も「猫の詰め合わせだー」と笑っておられましたが、とにかく「大ちゃん」、やることが可愛い。

バッグに無理矢理入り込む「大ちゃん」(提供写真)

 この前の冬は、「みこ」と一緒に主人の布団の足元で寝ていたけど、今年の冬は私の布団で一緒に寝てくれるかなぁ……。なんて、これから先も楽しみなことがたくさん。

「ヒメ」が亡くなった時は本当に悲しくて、こんな思いはもうしたくない、猫を飼うなんて無理……と思っていたけれど、「大ちゃん」をお迎えしてよかったと、7か月経った今、心から思います。“ふくふく”とした「大福ちゃん」のお陰で、家が明るくなり、笑顔も増えて。主人と「ヒメちゃんからの贈り物かもね」と話すこともあります。

 大ちゃん、うちに来てくれてありがとう。これからもずっとずっとよろしくね。

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