エンゼルス・大谷翔平(写真:AP/アフロ)
エンゼルス・大谷翔平(写真:AP/アフロ)
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 メジャーリーグでは現地12日にオールスターが終わり、後半戦の戦いが始まっているが気になるのは大谷翔平の所属するエンゼルスの戦いだ。(文中の成績は現地7月23日終了時点)

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 大谷は今シーズン終了後にフリーエージェント(FA)になることから、8月1日のトレード期限までにチームが動くのではないかという話も出ている。2018年の渡米以来6年間プレーしているエンゼルスから大谷が移籍するかどうかは、現時点での後半戦へ向けたチームの期待値次第になりそうだ。

 そのエンゼルスはア・リーグ西地区で51勝49敗という成績で首位レンジャーズから8ゲーム差の3位。2位のアストロズも戦力は整っており、ワイルドカードでのポストシーズン進出が現実的な目標と言えるだろう。ワイルドカード争いでは圏内まで4ゲーム差となっているが、果たして2014年以来となるプレーオフ進出はなるのか。後半戦の戦いを占いたいと思う。

 エンゼルスはオールスターブレイク前に大黒柱のマイク・トラウト外野手が左手首の怪我で離脱。その試合からチームは6連敗を喫するなど嫌なムードが漂っていたが、後半戦が始まってから6勝3敗と勝ち越している。原動力となっているのはトラウトに加え、アンソニー・レンドン三塁手が抜けた野手陣の奮闘だ。

 ザック・ネト遊撃手、ミッキー・モニアク外野手ら若手の活躍に加え、昨年23本塁打を放ちブレイクを果たしたテーラー・ウォード外野手、6月末に加入したマイク・ムスタカス三塁手などの活躍が目立ち、強力打線とまでは言えないが、期待できるメンバーが揃ったと言ってもよいだろう。まだオールスター後から間もないが、後半戦の本塁打(20)はメジャー30チーム中1位、打点(54)は同5位につけている。もちろん、実績のある選手は多くなくこのまま安定した成績を残せるか未知数な部分もあるが、打線に関してはポジティブな要素は多い。

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投手陣の期待値は