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Aさん:ランチは手早くうどんで済ませることが多いんです。
Bさん:そうなんですね。
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Bさん:そうなんですね。香川出身だから通でいらっしゃいますよね!
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相手の故郷がどこか、または学生時代に住んでいた、留学していた、あるいは勤務したことがある土地を聞いたら、それを覚えておいて、関係がありそうな話題でさらりと出します。
お気づきかもしれませんが、この例文は3つの効果が隠れています。
1.相手の出身地が「香川」だとおぼえている。→【相手への関心】
2.香川の名産品がうどんであることを知っている。→【相手の大切なもの・ことへの関心】
3.さすが、うどんのことにきっと詳しいんですよね、という尊敬。→【相手への尊敬・ほめ】
愛着のある土地に対して一家言ある人は多く、情報もたくさん知っています。興味を持って話に耳を傾けてくれて、そのことに感心してくれたら、相手は満たされた気持ちに。
出身地だけでなく、相手に会ったときに聞いた話やこだわりのありそうな持ちものなど、印象に残ったことは名刺や手帳にメモしておくといいでしょう。
■周りを見渡せば何か見つかる
相手のことをまだよく知らないとき、どこをほめていいのかわからなくなることがあります。そんなときは、その人を取り巻く環境に目を向けるのも手です。
私も以前、仕事のコンペなどで先方に向かう場合は、事前にその会社のホームページを熟読していました。その会社の社長が本を出版していたら、読んでおくのは必須です。でも、期待する情報が得られない場合もあります。
そんなときは、当日、先方のオフィスの最寄り駅から社屋に向かうまでの道で、目を光らせます。素敵な公園やレストラン、個性的な建物があるなとか、社屋の入り口に置いてある、座り心地のよさそうな赤いソファがおしゃれだな、生き生きとした観葉植物がたくさん置いてあるな、などなど……。明るい話題にできそうなもの・こと、相手や相手の会社を間接的にほめられそうなもの・ことを探してみるのです。