※写真はイメージです。本文とは関係ありません(写真:ulkas / iStock / Getty Images Plus)
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 コミュニケーションに悩みがある人にぜひ試してもらいたいのが、「ちょい足しことば」です。TBSアナウンサーとして活躍後、アナウンサーや有名企業などの重役から新入社員まで、さまざまなビジネスの現場でコミュニケーション法を伝授してきた今井登茂子さんの新刊『さりげなく品と気づかいが伝わる ちょい足しことば帳』から、相手がさらにうれしくなる、褒め言葉の“ちょい足し”を特別に紹介します。

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 日本人はほめるのが苦手、とよく言われますが、“食わず嫌い”をしていませんか。SNSの「いいね!」ボタンを押すように、いいなと思ったことを、素直にことばにするだけです。お互いにちょっと照れくさいかもしれないけれど、その瞬間が豊かなひとときになりますよ。

■相手との距離を瞬間で縮めるひとこと

「はじめまして」「こんにちは」などのあいさつの「次」にくることばを、「第二のあいさつ」と呼んでいます。なかでも、次に紹介することばはよく使うことばなので、覚えておくと便利です。

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Aさん:はじめまして。
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Aさん:はじめまして。お目にかかれてうれしいです。
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 はじめて会う人や久しぶりに会う人と一般的なあいさつを交わしたあと、「お目にかかれてうれしいです」とひとこと添えるだけで、「あなたに会えるのを楽しみにしていました」という自分の思いを伝えることができます。

 すると、相手もその思いを素直に受けとめて、うれしくなります。そうなれば一気に距離もぐんと縮まります。

「どんなふうに話を展開しようかな」「どんな会話になるかな」と、その後の時間が楽しみになるでしょう。

 あいさつは形式的な表現になりがちですが、そこにちょい足しする相手の立場に立ったひとことが「第二のあいさつ」。お決まりのあいさつを一気にオリジナルに変えるひとことなのです。

■出身地、縁のある土地の話題は最強!

 以前に話したことや、前に会ったときの自分の様子などをおぼえていてくれて、さらにそこに「ほめ」が加わると、非常にうれしいものです。このちょい足しことばは、そのなかでも最強の和やかムードを演出できる、相手の出身地をからめたひとことです。

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最強のちょい足し「ほめことば」とは?