ITの基礎から学びたいという声にも応えて、同研究科では履修証明プログラムの「DX-Ready人材育成プログラム」も2021年9月に開講した。ITパスポート試験の合格をめざすところからスタートし、RPA(ソフトウェアロボットによる定型業務の自動化)での業務改革、さらにはAIを活用した生産計画の立案と市場需要予測ができるレベルまで短期集中で段階的に学ぶ密度の濃い内容だ。

 大学院の教育を柱としながら、こうした履修証明プログラムも含めさまざまな内容のリカレント教育を提供したいと福代教授は語る。

【プロフィール】

福代和宏 教授(ふくよ・かずひろ)

山口大学大学院 技術経営研究科

1998年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程環境工学専攻修了。同年(株)日立製作所に入社し冷熱機器開発に従事。2002年山口大学工学部講師。10年同大学院技術経営研究科担当教授に。15年4月から23年3月まで同研究科長を務める。日本機械学会、日本建築学会会員など。

■環境問題に取り組み、各方面の専門家を育成する

 立正大学大学院地球環境科学研究科環境システム学専攻では、環境問題に取り組むエキスパートの育成をめざしている。地圏環境学、気圏環境学、水圏環境学、生物圏環境学、地球環境情報学という5つの専門分野が相互に関わりを持ちながら地球環境を一つのシステムとしてとらえるのが特徴で、すべての分野の教員と学生が集まる環境システム学総合演習は必修科目だ。現在博士前期(修士)課程および博士後期課程に13人が在籍し、うち社会人は4人で2人が女性だ。

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