平均婚姻年齢をもとにすると、男女共に30歳が一つの節目と言えますが、結婚や出産というものはとても私的なこと。仕事の環境も家族の事情も違いますし、周囲とスピードを争うものではありません。
一番大事にすべきは、人生を歩む上での自分のペース。「いまは仕事を頑張りたいから結婚はもう少しあとでいい」「結婚してすぐに子どもがほしい」など、自分がどのように生きていきたいのか知ることで、伴走者となるパートナーを引き寄せることも可能になります。
一方で、「焦る」という感情は人間にとって自然な心の動きですし、焦ることで「行動のエネルギー」にもなります。行動を起こさずに「いつか最高のパートナーに出会えるといいな」と願うだけでは現実化しませんが、焦っている状態であれば尻に火がつき、「行動」することで幸せを手に入れることもあります。
いずれにせよ、人は人、自分は自分と切り離して考えることが幸せへの近道であることは間違いありません。
■恋人が親に紹介してくれないのがストレス
交際を始めた恋人たちは、次第にお互いの親密度や真剣度を測るようになります。そのモノサシの一つが「相手の親に紹介されること」。恋人の身内に会うことで、自分との関係が不確かなものではなく、家族になること=結婚も視野に入れた存在である可能性を感じられるからです。
恋人が親に紹介してくれない場合、二つのケースが考えられます。一つ目は、まだ結婚相手として見られていない場合。例えば、年齢が若いカップルや、付き合いは長いけれど遠距離恋愛などで親密度が深まっていない場合、まだ「親に会わせる時期ではない」と判断しているのでしょう。相手の本心が知りたいのであれば、恋人に直接ズバリと質問してみるのが一番の解決法です。
二つ目は、結婚相手として見てはいるものの、「自分の親に何らかの問題があって恋人を会わせられない」ケースです。家庭の事情はデリケートな問題です。「なぜ親に会わせてくれないの?」と詰め寄らず、二人の関係にヒビが入らないように配慮しましょう。
そもそも二人が成人ならば、親に紹介されなくとも当人だけの意思で結婚できます。必要なのは、周囲ではなく二人の意思だけです。相手の家庭事情は無理に聞きださず、時間をかけて話をしていきましょう。
(構成 生活・文化編集部 端 香里)