(写真はイメージ/GettyImages)
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 恋人との関係が深まり、結婚を考え始めた時期は、カップルにとって悩ましい時期。自分が結婚を考えていても、相手も同じ気持ちとは限りません。早稲田大学スポーツ科学学術院教授で精神科医の西多昌規さんは、「パートナーとはいえ他人同士です。言葉にしなければ伝わりません。結婚したいのであれば、自分から話を切り出しましょう」と話す。西多さん監修の『やめてもいいこと86 心の疲れをとる事典』(朝日新聞出版)から、結婚を考え始めた時期にありがちな3つの失敗を紹介する。

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イラスト/うのき
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 恋人との関係が深まるにつれ、恋愛期から、徐々に「この人となら、一緒に生きていけるかも」というパートナー期に移行していきます。しかし、カップルにとって悩ましいのはこの時期。「もしも相手にプロポーズされたら、会社を辞めよう」「相手が納得したら、転職しよう」など、ついつい自分の将来を恋人にゆだねがちになるのです。

 しかし、「なんとなく」「ニュアンスで」匂わせていても言葉にしなければ相手には伝わりません。パートナーとはいえ他人同士です。自分が希望する将来に対して相手に判断をゆだねて待っていても、くみとってもらうのは無理な話。お互いに言葉を尽くさなければ、現実は一歩も進みません。

  結婚をしたいのであれば、プロポーズを待つのではなく、結婚についてどう思っているのか自分から話を切り出しましょう。また自分のキャリアについても、遠距離になってしまうなど、二人の将来にかかわる転職の話などなら、できるだけ早めに恋人に相談しましょう。

  関係を発展させるためには、二人の将来の前に、まずは自分の将来は自分で決めておかなければならないのです。相手の行動を待って、やきもきするくらいなら、自分の希望をパートナーへはっきりと伝えましょう。

■まわりが結婚・出産しはじめて焦る

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 「焦り」は人間にとって自然な心の動き。でも人生はまわりのスピードを争いながら歩むものではありません。 

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結婚や出産は周囲とスピードを争うものではない