医学的にオススメな疲労回復の方法は、「休養」「食事」、そして「運動」です。「疲れているのに運動するの?」と思われるでしょうが、疲労の原因となる活性酸素がヒトの細胞を攻撃すると疲労因子FFというたんぱく質が産出されます。
ところがこの疲労因子FFが出現すると同時に、それを弱める善玉・疲労回復因子FRも産出されるのです。運動をするともちろん疲れを感じますが、程度の軽い運動であれば善玉の働きのほうが強まり、これが適度な運動が慢性疲労に効く理由なのです。
この場合、運動は、ウォーキングやストレッチなど息の上がらないものがベストです。日常のシーンなら、次のバス停まで歩いてみるとか、3階くらいまでの移動であれば階段を使うのもいいでしょう。デスクワークが長時間続く場合は、背伸びや屈伸、部屋のなかを少し歩いてみるのも効果的です。
(構成 生活・文化編集部 端 香里)