【タイプ1】身体に熱がこもる「実証タイプ」で、「心(しん)」の熱が過剰な人

<気になる症状>
赤み・痛みの強い口内炎、舌がヒリヒリする、全身が熱っぽい、顔が赤い、口が渇く、尿の色が濃い、舌の先が紅い、舌の苔が黄色い

<改善ポイント>
「心(しん)は舌の苗」と言われ、中医学では、舌は「心」の状態から影響を受けると考えます。これは、心の持つ血液循環の働きによるもの。舌には血管が多く集まっているため、心の状態が現れやすいのです。

 このタイプの口内炎は、外邪(風、熱、乾燥などの邪気)の侵入、過剰なストレス、辛いものの食べ過ぎなどが原因で、心に熱がこもることで起こります。

 食事の気配りやストレスを溜めない工夫を心がけ、過剰な熱を冷ましましょう。

<摂り入れたい食材>
身体にこもった熱を冷ます食材を。
クチナシの花茶、菊花茶、竹の葉茶、柿の葉茶、緑茶、あけび、苦瓜、ミント、梨、すいか、大根、柿など
※油っこい料理や肉類は食べ過ぎに注意!

身体にこもった熱を冷ます食材、スイカ PhotoAC
身体にこもった熱を冷ます食材、スイカ PhotoAC

【タイプ2】身体に熱がこもる「実証タイプ」で、「脾胃」の熱が過剰な人

<気になる症状>
腫れや痛み・ただれを伴う口内炎、白い潰瘍ができる口内炎、口臭が強い、歯茎が腫れて痛い、口の渇き、便秘、舌が紅い、舌の苔が黄色い

<改善ポイント>
「脾胃(ひい)」(胃腸)の状態と口には深い関わりがあり、脾胃に不調があると、特に唇の周りや舌の奥に口内炎の症状が現れやすくなります。

 口内炎を引き起こすのは、脾胃に溜まった「湿(しつ)」(余分な水分や汚れ)と「熱」。暴飲暴食、油っこい料理の食べ過ぎ、過度な飲酒といった食の不摂生を続けると、脾胃に湿や熱が溜まって働きが悪くなり、口内炎の症状が現れるのです。

 このタイプの人は、まず食生活を見直して、脾胃に負担をかけないよう心がけて。溜まってしまった湿や熱は早めに取り除き、脾胃を健やかに保ちましょう。

<摂り入れたい食材>
湿を取り除き、熱を冷ます食材を。
どくだみ、はと麦、さんざし、アロエ、しそ、こんにゃく、春雨、寒天、きゅうり、バナナ、いちじくなど
※野菜多めのあっさりした食事を基本に!

湿を取り除き、熱を冷ます食材、いちじく PhotoAC
湿を取り除き、熱を冷ます食材、いちじく PhotoAC
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治りにくい・繰り返しやすい口内炎の原因