AERA 2023年7月3日号より[撮影/写真映像部・上田泰世(セブン-イレブン商品) 各社提供(ローソン、ファミリーマート商品)]
AERA 2023年7月3日号より[撮影/写真映像部・上田泰世(セブン-イレブン商品) 各社提供(ローソン、ファミリーマート商品)]

 最近のコンビニ食は、健康に配慮した品揃えが目立つようになった。手軽に良質なたんぱく質を摂取できる「サラダチキン」はローカロリーで脂質も少なく、ヘルシー食の代表格として定番化した。たんぱく質のほかに食物繊維など、意識してとりたい栄養素にフォーカスした商品が続々投入され、人気だ。

 さらに、顧客が気づきにくい舞台裏の部分でも健康面や安全・安心に配慮した取り組みを進めているのがセブン-イレブン。

 その一例は、安全・安心に加え、生産者の持続可能性を高めるために推進しているGAP(農業生産工程管理)認証野菜の採用だ。今後、使用比率を高めることを目指す。商品開発担当の「GAP指導員」の資格取得も促進していくという。

 セブン-イレブンでは、野菜工場からの食材調達も拡大中だ。露地物よりも栽培日数を大幅に短縮できるうえ、より栄養価の高い野菜を育成できるという。22年時点で露地栽培比率99%だったが、30年までに野菜工場からの調達比率を30%まで持っていく目標である。

 ここでは「食」に関する言及にとどめたが、間違いなく50年間でコンビニは大進化を遂げている。選び方さえ間違えなければ、コンビニ食で健康の維持・増進は十分に可能だ。(ジャーナリスト・大西洋平、編集部・中島晶子)

AERA 2023年7月3日号より抜粋

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