ゴールデンウィークに大阪に遊びに行き、バーベキューをしたというpecoさん(インスタグラムより)
ゴールデンウィークに大阪に遊びに行き、バーベキューをしたというpecoさん(インスタグラムより)

 そこで改めて「死」というものを身近に感じたようです。

 春休み以降は、「ママが死んだらどうしよう」とか、「ママとパパとアリソン(愛犬)が死んだら、僕は一人になるよ。どうするの?」って再びよく聞いてくるようになりました。笑顔で聞いてくるのですが、その後に色々と想像して、泣き出したりします。息子なりに「死」について、考えを整理しようとしているのだと思います。

 先日伝えたのは、「いまママもパパも元気でしょ? いますぐに死ぬってことはないし、あなたを一人にしないよ」と抱きしめて言いました。「死んだら悲しい気持ちもわかるけど、いまこうやってハッピーに過ごしていることが大切なんだよ」ということも伝えました。

 そしたら、今度は「明日の朝、ママが死んだらどうするの?」って具体的に聞いてきたんです。想像力があることは良いんですが、まだ元気ですし、「勝手に殺さんといて」とツッコミながら、もうお兄さんだし、もう少し教えてもいいかなと思いました。

 携帯電話の開き方と、119番のかけ方を教え、それで、「救急車のお兄さんにつながるから、『ママが起きません』、『倒れました』と言えばいいんだよ」と伝えました。住所はまだ覚えていないので、これからぼちぼち教えていこうと考えているところです。

 けっこう真剣に聞いていてくれたんですが、話が膨らんできて、さらに「日本の人がみんな死んだらどうするの?」って今度は聞いてきたんです。「それじゃ巨大隕石が落ちてくるレベルだから」って再度ツッコミ。

 心配のスケールが大きくなって(笑)。心配しすぎないように、「絶対にあなたを一人にしないよ」と改めて伝えました。いろいろありますが、息子の心の成長を感じているところです。

(構成/AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

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ryuchell & peco

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ryuchell タレント・株式会社比嘉企画代表取締役。1995年生まれ、沖縄県出身。個性的なファッションと強烈なキャラクターで注目を集め、パートナーのpecoと多数のバラエティ番組に出演。pecoと入籍し、一児の父となった現在は育児やSDGs・報道番組への出演など活動の幅を広げ、2020年よりNHK「高校講座・家庭総合」のMCを務める。自身SNSでの”自己肯定感”に関する発信がたびたび話題となり、2021年に初の著書となる「こんな世の中で生きていくしかないなら」を出版。現在は女性誌等で5本の連載を持つ。 peco モデル・タレント。1995年6月30日生まれ、大阪府出身。原宿系ファッションのカリスマ読者モデルとして10代を中心に人気を集める。パートナーのryuchellとバラエティ番組やTVCMに多数出演。一児の母となった現在は育児や生活の様子を投稿したSNSが人気。

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