投打で異次元の活躍を続ける大谷翔平。FAすればメジャー最高年俸で契約更新することは確実とみられている。意中の球団は果たしてどこなのか(アフロ)
投打で異次元の活躍を続ける大谷翔平。FAすればメジャー最高年俸で契約更新することは確実とみられている。意中の球団は果たしてどこなのか(アフロ)
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 連日、熱戦が繰り広げられているメジャーリーグ。まだシーズンの3分の1を消化したばかりだが、二刀流スター大谷翔平選手の今オフの去就に早くも注目が集まっている。AERA 2023年6月19日号の記事を紹介する。

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 エンゼルス・大谷翔平は来季どのチームでプレーしているか──。現地の米国では、今オフにフリーエージェント(FA)になる大谷の移籍先を早くも予想するニュースや記事を多く目にする。

「エンゼルス残留を含め、あらゆる選択肢がある。ナショナル・リーグも2022年以降に正式に指名打者制度が導入されたことで大谷が守備につかず、投打の二刀流を叶えられる環境が整っている。今年の大谷の年俸は3千万ドル。FAすれば5千万~6千万ドルと大幅アップしてメジャー最高年俸で契約更新することは間違いないでしょう」(スポーツ紙デスク)

 21年は本塁打王争いを繰り広げて46本塁打を記録し、昨年はメジャーで自己最多の15勝を挙げた。投打での異次元の活躍に、「サイ・ヤング賞と打撃タイトル獲得」という漫画でも描けないようなストーリーも決して夢物語ではなくなっている。今季はここまで投手で5勝2敗、防御率3.30、打者として打率・276、16本塁打、42打点をマーク(現地時間6日現在)。立派な成績だが、「大谷ならもっとできる」と期待してしまう。特に投手で成績を落としているのが気がかりだ。3、4月は計6試合登板で4勝0敗、防御率1.85だったが、5月以降は6試合登板で1勝2敗、防御率4.62。「スイーパー」と形容される横に大きく曲がるスライダーで被弾する場面が目立つように。ただ、スプリットやツーシームなど多彩な変化球で打者を打ち取る術を持っているので、過度な心配は必要ないだろう。

 忘れてはいけないのは、今季のシーズン前に侍ジャパンの主力選手として世界一に輝いたWBCで激闘を繰り広げたことだ。心身共に極限の緊張感で戦った影響がシーズンに全くないと言ったらウソになるだろう。昨季日本選手最多の56本塁打を樹立し、史上最年少の三冠王に輝いた村上宗隆ヤクルト)は打撃不振に苦しんでいる。疲労や故障により、湯浅京己(阪神)、高橋奎二、中村悠平(ともにヤクルト)らも戦列を離れた時期があった。その中で、大谷が投打で残している数字は立派だ。メジャー屈指の好投手であり、強打者でもある。FAで獲得すれば、これ以上のプラスアルファになる選手はいないだろう。

 今オフにエンゼルスから去る決断をした場合、移籍先の有力候補はどこになるだろうか。米国の通信員はこう占う。

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