「右の大砲として山川の穴を埋める存在になれる可能性はある。パワー系投手が多いパ・リーグにはフィットしそうな感じもする。しかし捕手の小林誠司もそうだが、原監督は一度信じた選手とはとことん向き合うタイプ。石川を放出する可能性は高くないのではないか」(在京球団編成担当)

 交流戦が終わり、両リーグとも上位と下位がはっきりしてきた。巨人は開幕から出遅れてはいたが、徐々に順位を上げ首位・阪神を視界に捉えつつある。その中で、石川の力が必要になる時が来るかもしれない。

「(石川は)12球団トップのロマン砲。一軍で大爆発すれば逆転優勝にも大きく貢献できる可能性のある存在。それだけの期待を抱かせる打者は手放したくないでしょう」(巨人OB)

 坂本勇人が肉離れで戦線離脱したため、右打者不足も予想されチャンスが与えられるのは時間の問題かもしれない。これまでのように考え過ぎて結果を出せず二軍へ逆戻りするのか。それとも結果を残して一軍に定着して状況を好転させるのか。野球人生を左右するシーズン、まずは「飼い殺し」を脱することを目指したい。