「若手育成はどの球団にとっても大きな課題。ソフトバンク巨人などは育成も含め選手数が多いので、活躍する選手が出やすい部分もある。中日のように資金力がない球団は少数精鋭でやるしかない。選手獲得、入団後の育成方針を見直して、イチから立て直す覚悟が必要」(在京球団編成担当)

 そういった意味でも、長引く低迷に終止符を打つべく就任した立浪監督に批判も集まっているが、すぐに結果を求めるのは酷でもある。

「監督を代えたら結果が出るような甘い世界ではない。名将と言われる監督もいるがプレーするのは選手なので、個々のレベルが低ければ勝負にならない。また球団方針を定めて、そのための選手を揃えることも重要。目先のことより根本的な改革をしないといけないので時間が必要」(中日OB)

 2000年代には落合博満監督のもとで黄金時代を迎えるなど、“球界の盟主”巨人と長年にわたり激闘を繰り広げてきた名門である中日。今は迷走しているようにも見えるが、将来的にかつての強さを取り戻すことはできるのだろうか。熱いファンが多い球団だけに“暗黒時代”がこれ以上続くようだと、身売りを求める声が今後も増えていきそうだ。