阪神・岡田彰布監督
阪神・岡田彰布監督

 阪神が「アレ(優勝)」を目指す戦いを続けている。交流戦では調子を落としてしまい勢いにブレーキがかかったものの、依然としてセ・リーグの首位をキープ。本拠地・甲子園には連日多くのファンが球場へ詰めかけ、熱い応援を繰り広げている。

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 2005年以来のリーグ制覇を達成できるかに注目が集まり、久々の優勝に向け関西地方を中心に大変な盛り上がりかと思いきや、意外と冷静な様子だという。

「開幕ダッシュに成功した時は盛り上がりがすごかった。しかし首位で走ってしまったので戸惑っている感じもある。過去には失速してひっくり返された経験も多い。『まだここからや』という感じで冷静で大人の阪神ファンも多い印象」(関西地区テレビ局スポーツ担当)

 6月16日に行われた阪急阪神ホールディングスの株主総会も穏やかな雰囲気に包まれた。質疑の冒頭から「阪神の監督として岡田(彰布)さんを招聘していただき、お礼申し上げます」と株主から感謝の言葉が聞かれた。

「イカ焼きを甲子園で販売して欲しい、という珍要求が出たこともある。阪神が弱い時にはチーム改革案を延々と述べる株主もいる。話題とネタの宝庫だけに、波風が立たない今年は寂しい部分もあった」(阪神担当記者)

 岡田監督は株主総会について「知らんやん。オレ、株主と違うし、株持ってへんし」と笑顔で返すなど、チームを取り巻く雰囲気は良いようだ。

 本拠地・甲子園の状況にも少しばかり変化が生まれている。開幕ダッシュを果たし首位独走を始めた頃はチケット完売が続いていた。しかしここへ来て曜日や対戦カードによっては当日券が発売されるなど、少し落ち着きも見られる。

「チームに魅力があっても全試合完売、超満員は至難の業。また今季のような安定した戦い方をしていれば余裕が生まれ、甲子園へ足を運ぶ日程を選んでいる人も多い。テレビ視聴率は良いと評判なので、注目度は例年を大きく上回っている」(関西地区テレビ局スポーツ担当)

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阪神のお膝元では…