GM職に就いてからの5年間で3位(2019年、2021年)が最高成績。監督に就任してからも2年連続でリーグ制覇を逃した。そのため、GM時代の2019年に前年最下位だったチームを3位に押し上げた平石洋介監督を1年で解任し、「僕の中では3段階に分けたらBクラス」と発言して波紋を呼んだことは、今もファンなどに揶揄されてしまっている。
「『選手を揃えたのだから現場は結果を出すべき』とGM時代は考えていたのでしょう。結果が出なかったことで、平石監督(現西武ヘッドコーチ)への発言も出てしまったはず」(楽天関係者)
「GMとしての発言は間違ったものではなく、結果が出ない監督を1年で切ってもおかしくはない。ところが自身は監督となって結果を残せなくても、3年間も指揮を執っている。言動不一致で周囲からの反発を招いてしまった形」(スポーツマーケティング関連会社関係者)
石井監督は現役時代、ヤクルトでプレーしていた時には野村克也監督から「何を考えているかわからん」と言われたこともあった。マウンド上では飛び抜けた投球を見せる一方、グラウンド外では自由気ままな言動が目立った。平石監督への発言も他意はないだろうが、思わず出てしまったものが“ブーメラン発言”となってしまった感がある。
「(石井監督は)昔から何を考えているかわからない宇宙人的な印象もあり、誤解されやすい部分もある。楽天OBではない人間が大改革を行ったことに対する反発もあったはず。結果が出ていれば異なった流れになったとも思うのですが……」(楽天担当記者)
「監督初年度から3位、4位ときて、今季は最下位の可能性もある。GM時代は結果が出ないという理由で監督を何度もクビにした。しかし自身が監督になったら居座り続け、チーム状況は悪化の一方。筋が通らないと思われても仕方がない。悪循環を止めるために思い切った手法が必要かもしれない」(楽天OB)
球界関係者からは「シーズン途中休養の可能性がある」という声も聞こえ始めた。「石井監督自身の気持ちも切れているように見えるので、自ら辞めるのでは」と語る球界OBもいるほどだ。