楽天・石井一久監督
楽天・石井一久監督
この記事の写真をすべて見る

 パ・リーグで低迷する楽天の石井一久監督が注目を集めている。今シーズンから監督専任となり優勝を目指しているものの、チームは負けが大きく先行。去就に関する噂が早くも囁かれている。

【写真】ほとんど変わってない? 貴重な高校時代の楽天・石井監督

 石井監督は2018年9月に楽天のGMに就任すると大型補強を重ね続けた。2021年シーズンからはGMとの兼任で監督に就任し、3年目の今季はGMの肩書を外して挑んだ勝負の年だった。しかし開幕からチームは波に乗れず、6月15日終了時点でリーグ5位(24勝32敗)と苦戦。フロント、そして監督として今のチームの大部分を作ってきた石井監督には批判が集まっている。

「信じられないほどの低迷。戦力的に考えれば12球団トップクラスで、失礼を承知で言えば日本ハムよりも下の順位にいるチームではない。シーズンの残り試合がまだある中でこんなことは言いたくないが、石井監督の力量に問題があるのかもしれない」(楽天OB)

 楽天の外国人選手を除く年俸総額は33億7250万円で、ソフトバンク巨人に次ぐ12球団中3位に位置する。仙台というスモールマーケットの球団として考えれば、破格の人件費と言えるだろう。

「(総年俸が上位なのは)石井GM体制となって敢行してきた大型補強で人件費が上がった結果。現役時代に在籍した西武からの選手を中心に、投打の中心選手を獲得した。決して強豪球団ではなかった楽天に多くの選手が来てくれたという意味では、GMの大きな功績と言える」(楽天関係者)

 楽天は、2018年オフにFAで浅村栄斗(前西武)を獲得。翌2019年オフにはFAで入団した鈴木大地(前ロッテ)に加え、金銭トレードで涌井秀章(前ロッテ)、米国でプレーしていた牧田和久(前パドレス)を補強した。さらに2020年オフには田中将大(前ヤンキース)が8年ぶりに復帰。2021年のシーズン中には巨人から炭谷銀仁朗、同年オフには日本ハムをノンテンダーとなった西川遥輝が加入するなど、実績のある選手を次々にチームに招き入れたが……。

次のページ
GMとして波紋を呼んだ発言も…