案の定、後藤はオリックス時代と比べても出場機会を増やすことはなく、今年も二軍暮らしが続いている。石岡も移籍直後にいきなり一軍で起用されたが、結果を残すことはできなかった。補強ポイントなどを考えても、得策とは言えないトレードだった印象である。
ただ、今年現役ドラフトで移籍した大竹耕太郎(ソフトバンク→阪神)や細川成也(DeNA→中日)の活躍を見ても、環境の変化によって才能が開花する可能性のある選手はまだまだいるはずだ。7月末までに、選手にとっても球団にとってもプラスとなるトレードが1件でも多く成立することを期待したい。(文・西尾典文)
●プロフィール
西尾典文 1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。
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