AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q:私の悩みはなぜか友人や同僚と親しくなるほど怖がられてしまうことです。友人に聞いても「真面目だし性格も明るいのになんでだろう?」と。目つきや言動ではない、でもなんか怖い?と言われます。しかも1人ではなく子ども時代から複数回です。どうしたら怖がられなくなるのでしょうか。(女性/主婦/35歳/さそり座)
A:これ、実は僕もちょっと同じ成分があるような気がしています。
個人的な体験談になってしまうんですが、僕が大人になってから気をつけていることは、6割ぐらいの開放にとどめておくこと。気をつけないと、誰かと会って嬉しくなったときに、自分を全開放してしまう。それで相手から距離を取られたり、怖がられてしまったことが過去にあります。
例えば、誰かと初めて会ってすごくその場で話が盛り上がって、自分の中の感覚としてこれはご飯にお誘いしてもオーケーだと思ったのに、実はそうじゃなかったみたいな話が結構、僕の人生で多いんです(笑)。そういう失敗を経て、本当はコミュニケーション的には開放したほうが気持ちいいんだよなと思いながらも、それを意識的に6割ぐらいに控えてみたら、すごく人間関係が円滑に進むというか、うまくいきだしました。
ちょっと寂しいことではあるし、踏み越えちゃったほうが奇跡の関係性を作れることもあるんだけど、アベレージとして僕の場合は6割がちょうどよかったみたいです。もちろん、年齢とかタイミングとか、いろいろ絡むと思うので一概には言えませんが。
そして、基本的に、人と人にはやっぱり相性があります。
例えば引っ越した先で整体や美容室を探すとき、相性の合う人を探すのって本当に大変。僕は放っておいてほしいタイプなんですが、すごく喋りかけてくる人もいるし、そういう人のほうが助かる、と感じる人もいるかと思います。それって結局のところ「相性」でしかないし、だからこそ人間関係って面白いなと思うところでもあります。