中嶋常幸
中嶋常幸
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 男子ゴルフの海外メジャーは、現地時間18日から全米プロゴルフ選手権が、ニューヨーク州のオークヒル・カントリークラブで行われる。

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 その後は、6月15日から全米オープン(カリフォルニア州/ロサンゼルス・カントリークラブ)、7月20日からは全英オープン(イングランド/ロイヤルリバプール)を開催。2019年に全米プロゴルフ選手権が8月から5月開催になったことで、海外メジャーは、4月のマスターズから全英オープンまで4ヶ月続くスケジュールになっている。

 先月のマスターズでは、スペインのジョン・ラームが通算12アンダーで初優勝。スペイン勢4人目のグリーンジャケット獲得者となった。また、この大会では最終日を単独首位で迎えたブルックス・ケプカ(米)とフィル・ミケルソン(米)が2位タイとなるなどLIVゴルフ勢が活躍したことも話題になった。

 2021年に続く2度目のマスターズ制覇が期待された松山は、1アンダー26位タイで初日をスタートすると、第2ラウンドを終えた時点で通算3アンダー16位タイ。第3ラウンドを終えたところでは、トップと6打差ながら通算5アンダー5位タイと、逆転Vへの可能性を残していた。しかし最終日は3オーバー75と振るわず通算2アンダー16位タイで4日間の競技を終了。メジャー2勝目はお預けとなった。

 松山に対するメジャー制覇の期待は大会ごとに膨らむばかりだが、それは松山自身が米ツアーを主戦場にし、トッププレーヤーとして活躍し続けていることと、2年前に日本男子史上初の海外メジャー優勝という快挙を成し遂げたからに他ならない。

 国内ツアーでプレーする日本の男子プロたちもメジャーの舞台で必死にもがいているが、なかなか上位進出できていないのが現実。例えばマスターズを見てみると、今年は国内賞金王の比嘉一貴が通算6オーバー65位タイで予選落ちを喫し、昨年も金谷拓実と中島啓太が予選通過できずに終わった。昨年の全米オープンも、松山が4位だった一方で、その他6名の日本勢は全員が決勝ラウンド進出を逃している。日本のゴルフファンの注目が松山に集中するのも仕方ないことなのだろう。

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日本男子のメジャー挑戦歴