大人も子どももわくわく出来る秘密基地「KAKUREYA」(写真:フレスコ提供)
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完全にシートが収まった状態(写真:フレスコ提供)

 休日ぐらい趣味に没頭したいのに、自分の部屋がない。仕事や勉強に集中したくても、家族の話し声やテレビの音が気になって仕方がない。部屋の片隅でいいから、誰にも邪魔されない、自分だけのスペースが欲しい! そんな願いをかなえてくれる“秘密基地”が登場した。

 家具専門店のフレスコ(静岡県藤枝市)は、「大人の秘密基地」をコンセプトとして、デスクとキャスター付きの座席を一体化した小部屋型家具「KAKUREYA」を開発し、自社サイトでの販売を始めた。大きさは幅120センチ、奥行き125センチ、高さ150センチで、座席を動かすスペースも加味して2畳強の広さがあれば設置できるという。価格は、大人向けとしても少々値が張る79万8000円(設置送料込、税込)。完全受注生産で、納期は約3カ月掛かるという。

 先述した通り「KAKUREYA」は、「自分の部屋を持てないお父さん」のための趣味の空間として開発。座席を引き出して座り、中に入ればあら不思議。外界から遮断された、落ち着ける空間が広がる。いったん入ってしまえばこちらのもの。趣味や仕事、勉強に好きなだけ集中出来る。収納スペースも充実しており、お気に入りのフィギュアや模型などを飾るのに最適な照明付きのコレクションラックもある。座った正面にはパソコン用モニターを壁掛け出来るので、デスクの上は広々と使える。

 2014年6月3日~8日に静岡市で開催された見本市では、約120人が「KAKUREYA」の使い心地を試した。お父さん用というコンセプトとはうらはらに、子育てや家事に追われて一息つきたいお母さん、そして勉強部屋がない子ども達にも意外と好評だったという。

そんな「KAKUREYA」だが、ある意味趣味といえるものに約80万円という金額はおいそれと出しづらい。価格については同社も懸念を抱いており、担当者は「全体のデザインや材質を見直せば40万円程度まで下げられるが、それでも高いという声がある。さらにコストを下げられないか検討している」と話している。

 価格については同社の努力に期待するとして、お酒を持ち込んでゆっくり映画を観賞するもよし、資格取得の勉強に励むもよしの癒し空間。一家に一台いかがだろうか?

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