日本ハムはセレッソのスポンサー企業なので登用するのは理解できる。しかし試合前イベントで、あれだけ盛り上がるとは意外だった。また二軍の本拠地・鎌ヶ谷のご近所とはいえ、柏まで乗っかるのには驚いた。女子ゴルフ界でも踊っている選手がいた。競技を超えた浸透度は想像を上回っている」(サッカー関連フリーライター) 

『きつねダンス』は2013年にノルウェーのお笑いコンビ、イルヴィスがリリースした「The Fox (What Does The Fox Say?)」を見つけたことで企画が生まれたという。アイディアを温め熟成させ、ドンピシャのタイミングで世に出したことが大ヒットにつながった。

「球団の演出部門の完全勝利。コンテンツとしての内容、ブラッシュアップ、発表のタイミングなど、細部まで計算されている。来年からの新球場移転も念頭に入れているのがわかる。都会にある札幌ドームから、緑が多くきつねも生息する北広島のエスコンフィールドHOKKAIDOへ。球団イメージがばっちり適合するので、全国的にアピールするのにもってこいのパフォーマンス」(大手広告代理店関係者)

 日本ハムの球場演出は以前から定評があった。スタンドに詰めかけた観客を巻き込む参加型のパフォーマンスは、北海道移転前の東京ドーム時代から行われている。5回終了時に行うグラウンド整備時の『YMCA』などは有名。お客さん、関係者などが参加する演出は日本ハムの伝統芸、専売特許と言えるほどだ。

「『YMCA』ではグラウンドキーパーが整備用の機材であるトンボを振って参加、自らオリジナルダンスを行う猛者が出現するなど画期的だった。また場内警備員や案内係も一緒に踊って盛り上げていた。『きつねダンス』もそういった参加型演出の進化系です。またTikTokでダンス動画の配信が流行っている中、キュートな衣装で可愛い踊りをするチアが注目を集めるのは必然です」(パ・リーグに詳しいスポーツライター)

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コロナの時代にもハマった『きつねダンス』