また、ウェールズ代表は南アフリカ代表スプリングボクスとのテストマッチシリーズこそ負け越したものの、9日の第2テストでは13―12でスプリングボクスから南ア国内で両国の対戦史上初となる勝利を挙げている。
16日にはラグビーワールドカップ2023のプールDで日本が対戦する各チーム(イングランド代表、アルゼンチン代表、サモア代表、チリ代表)もそろってテストマッチを戦っている。
オーストラリア遠征中のイングランド代表は1勝1敗で迎えた第3テストをSOマーカス・スミスのトライなどで21―17で逃げ切り、シリーズ勝ち越しを決めた。スコットランド代表を迎えたアルゼンチン代表は終了直前のトライで第3テストを制して2勝1敗と勝ち越し。サモア代表はパシフィック・ネーションズカップ(サモア、フィジー、トンガ、オーストラリアAの4チームが参加)の最終戦でフィジー代表に終盤のトライで23―20と逆転勝ちし、3戦全勝で8年振りの優勝を飾っている。
さらに、プールDに入るアメリカ地区2を決めるアメリカ大陸予選プレーオフではチリ代表がアメリカ代表を敵地で31―29で下し、プレーオフ2試合の合計スコアを52―51としてワールドカップ初出場を決めた。前半に一時は0―19と大きく先行されながら追い上げ、残り5分で難しいPGを決めて逆転した。チリは12年ぶりのワールドカップ初出場チーム。日本は来年9月10日の初戦(ツールーズ)で対戦する。
ラグビーワールドカップ2023がホストのフランスと過去3度優勝のニュージーランドといきなりの激突で幕を開けるまで、1年と1カ月あまりだ。それまでの間、日本がテストマッチを戦う機会は今秋と来夏のテストマッチシーズン、そして直前の壮行試合ぐらいしかない。一方、ライバルたちはそれに加えて、イングランドは来年の6カ国対抗、アルゼンチンは今年と来年のラグビーチャンピオンシップという大会がある。