西武の森友哉(球団提供)
西武の森友哉(球団提供)

 ペナントレースは後半戦に入り連日熱戦が繰り広げられているが、今オフの「FAの目玉」として動向が注目されるのが西武・森友哉だ。8月中に国内FA権の取得要件を満たす予定で、権利行使すれば複数球団の争奪戦になるだろう。

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 スポーツ紙デスクは、こう分析する。

「あれだけ打てる捕手はなかなかいません。守備面が課題と言われていましたが、リード面、配球、ブロッキング技術と試合に出ることで成長している。森は育ててもらった西武に愛着があるので残留も当然考えていると思いますが、正捕手が固定できていない巨人阪神は欲しいでしょう。ソフトバンクも獲得に乗り出す可能性があります。甲斐拓也がいますが、いい選手は何人いてもいいし、森はまだ26歳と若い。秋山翔吾(現広島)の獲得にも乗り出したように、ソフトバンクは能力の高い選手であれば豊富な資金力で獲得に動きます。FA権を行使すれば、西武を含めて3、4球団の争奪戦になるでしょう」

 森の一番の売りは打撃だろう。高卒2年目の2015年に打率.287、17本塁打、68打点をマーク。高卒からプロ入りした選手は1軍の第一線で活躍している一流の投手たちの直球、変化球のキレに対応するのに時間がかかるが、天才的な打撃センスを持つ森は違う。広角に安打をはじき返し、スタンドに放り込むパンチ力もある。19年には打率.329、23本塁打、105打点で首位打者を獲得し、リーグ連覇にも大きく貢献した。

 他球団のスコアラーは森の凄さを語る。

「捕手は重労働のポジションです。配球など守備面で考える時間の8割以上を割いていると思います。強打の捕手と言われながら、活躍できない選手が多いのは守備面で心身をすり減らして打撃まで頭が回らないからです。森は正捕手を務めて打撃でもきっちり結果を残している。守備面でまだまだ磨くべき点は多いですが、古田敦也、阿部慎之助クラスの球界を代表する捕手になる可能性はあります」

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