【第3ブロック】
・敦賀気比(福井)、高岡商(富山)、興南(沖縄)、市船橋(千葉)、三重(三重)、横浜(神奈川)、日大三(西東京)、聖光学院(福島)
優勝候補と言えるほどのチームは不在ながら、過去に甲子園を制覇した名門も多く、予想の難しいゾーンとなった。今年のチームの経験値で言えば4季連続出場となる敦賀気比、春夏連続出場の聖光学院が頭一つリードしており、横浜、日大三という強豪校も揃うが、その中でも興南を推したい。大きいのはエースの生盛亜勇太、安座間竜玖と2人の安定した投手が揃っていることだ。沖縄大会でも準決勝(未来沖縄戦)こそ苦戦したものの、それ以外は全て失点は1点以下。タイプは異なるがともに制球も安定している。打線もチーム打率こそ高くないが、中軸には力があり得点力は決して低くない。春夏連覇を達成した2010年以来の上位進出も十分に狙えるチームと言えそうだ。
【第4ブロック】
・二松学舎大付(東東京)、札幌大谷(南北海道)、県岐阜商(岐阜)、社(兵庫)、大阪桐蔭(大阪)、旭川大高(北北海道)、聖望学園(埼玉)、能代松陽(秋田)
ここは順当に春夏連覇を狙う大阪桐蔭が勝ち進むことが予想される。川原嗣貴、前田悠伍に加えて別所孝亮が大きく成長。大阪大会ではチームトップの20イニングを投げ被安打わずかに3と圧倒的な投球を見せた。打線も上位から下位まで長打力のある選手が揃い、7試合で18盗塁と機動力が使えるのも強みだ。守備に若干の不安はあるものの、頭一つ以上リードしていることは間違いない。対抗するチームとしては県岐阜商、社の2校を挙げたい。県岐阜商は岐阜大会では苦戦が多かったが、4番の伊藤颯希を中心に力のある打者が揃う。投手陣が調子を上げてくれば面白い存在となりそうだ。社は芝本琳平、堀田柊の二枚看板に安定感があり、ロースコアの展開で強さが光る。初戦で対戦するこの2校のどちらかが3回戦に勝ち進めば、大阪桐蔭にとっても厄介な相手となりそうだ。