「もちろん全盛期ほどではないですし、バリバリ動けるかっていうとわからないんですけど、少なからず野球ができるコンディションではあるので。この40歳で野球やってる時ってすごく楽しいんですよ。この気持ちを持ったまんま野球選手として終わりたくないなってのは正直あります。だから可能性としてはもう1回ね、(独立リーグなどの)違うカテゴリーになってもプレーしたいなっていう欲は持ってるのは正直なところですけど、でもわからないです。そういう話(オファー)がもしあればね、前向きに考えたいなと思いますけど、絶対ユニフォームを着てやりたいですとも言えないし、もう絶対ユニフォームを着てプレーしませんとも言えない感じですかね。でもまあ、野球が好きなんですよね」

 ヤクルトでの2年間、一軍では通算45試合で打率.217、0本塁打、3打点に終わり「NPBという第一線の野球の中では、厳しいなっていうのを感じました」という内川だが、イースタン・リーグでは今シーズン、60試合で打率.335、4本塁打、31打点の成績を残している。NPBからは“卒業”しても、「野球が楽しい」と思える限りはまだまだプレーしてほしい──。そう願っているのは、筆者だけではないはずだ。(文・菊田康彦)

●プロフィール
菊田康彦
1966年生まれ。静岡県出身。大学卒業後、地方公務員、英会話講師などを経てフリーライターに転身。2004~08年『スカパーMLBライブ』、16~17年『スポナビライブMLB』出演。プロ野球は10年からヤクルトの取材を続けている。

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