全日本大学駅伝で素晴らしい走りを披露した駒澤大の1年・山川拓馬(左)とタスキを受け取る篠原倖太朗(右)
全日本大学駅伝で素晴らしい走りを披露した駒澤大の1年・山川拓馬(左)とタスキを受け取る篠原倖太朗(右)
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 今年も「駅伝戦国時代」の様相を呈していた中、10月10日に行われた出雲駅伝(6区間45.1km)に続いて11月6日の全日本大学駅伝(8区間106.8km)でも駒澤大が圧倒的な強さで優勝を飾り、学生駅伝3冠へ王手をかけた。迎える来春(1月2、3日)の箱根駅伝(10区間217.1km)でのようなレースが展開されるのだろうか。

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 本命は誰が見ても駒澤大だ。出雲では2区、全日本では3区で先頭に立つと、以降も抜群の安定感を示しながら独走状態に入り、ともに大会新記録のタイムで優勝した。山野力(4年)、安原太陽(3年)、花尾恭輔(3年)と実力者が期待通りの走りを見せたことに加え、最終学年で学生集大成のシーズンを過ごす“大エース”田澤廉(4年)が全日本7区(17・6km)で従来の区間記録を43秒も更新する49分38秒をマーク。さらにスーパールーキーの佐藤圭汰(1年)が貫禄すら感じさせる堂々たる走りを披露して怪物ぶりを証明し、同じく1年生の山川拓馬(1年)が全日本4区で区間賞を獲得した。

 箱根では距離が伸び、区間も増えるが、戦力的には出雲6区で区間賞の鈴木芽吹(3年)が故障から復帰し、前回箱根1区で2位の唐澤拓海(3年)、さらに鍵を握る山上りの5区には前回区間4位の金子伊吹(3年)が控える。「ミスさえしなければ80~90(%)までいけるかな」と大八木弘明監督。同校史上最強と言える磐石の布陣で、史上5校目の大学駅伝3冠達成はなるか。その偉業を成し遂げるための自信と勢いを、出雲と全日本での連続圧勝劇で得たと言える。

 対抗は前回王者の青山学院大になる。前回の箱根を独走で制したメンバーから抜けたのは2人のみ。駒澤大・田澤と出雲、全日本で堂々と渡り合ったエース・近藤幸太郎(4年)を筆頭に、岸本大紀(4年)、中村唯翔(4年)、横田俊吾(4年)、西久保遼(4年)、目片将大(4年)、宮坂大器(4年)と「最強世代」の4年生たちの戦力が非常に充実している。

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