その他、丹所健(4年)が健在の東京国際大は、出雲8位、全日本11位と想定以下の順位に終わったが、2レースを欠場した“史上最強”のイエゴン・ヴィンセントが箱根で万全な状態で復帰できれば再び上位争いに参戦できる。花田勝彦監督が就任して復活の気配を漂わせている早稲田大は、全日本で6位に食い込んだことで箱根でも期待できるチームと言える。また、出雲9位、全日本8位の東洋大も、エース・松山和希(3年)が復帰して石田洸介(2年)との“ダブルエース”が機能すれば、必然的に順位は上がる。さらに、箱根予選会トップ通過を果たした大東文化大、同2位通過で全日本9位だった明治大も、展開次第で上位に食い込める力を持っている。

 昨年度は出雲を東京国際大、全日本を駒澤大、そして箱根を青山学院大が制した。その戦いを踏まえた今年度は駒澤大と青山学院大の「2強」とも言われてきたが、出雲、全日本と駒澤大が圧倒的な力で制したことで「1強」の構図に変わってきた。果たして藤色のタスキが、1990年の大東文化大、2000年の順天堂大、2010年の早稲田大、2016年の青山学院大に続く「3冠」のゴールテープを切るのか。各チームのレベルの高さ、個性豊かなランナーの数の多さは近年稀に見るレベル。来春1月2日の号砲が今から待ち遠しい。

暮らしとモノ班 for promotion
ヒッピー、ディスコ、パンク…70年代ファションのリバイバル熱が冷めない今