鶴岡一成(2011年オフ・巨人→DeNA)
2011年:34試合 12安打0本塁打1打点 打率.218
2012年:102試合 38安打1本塁打15打点 打率.189
日高剛(2012年オフ・オリックス→阪神)
2012年:52試合 28安打1本塁打8打点 打率.239
2013年:44試合 28安打2本塁打7打点 打率.289
山崎勝己(2013年オフ・ソフトバンク→オリックス)
2013年:91試合 35安打1本塁打20打点 打率.252
2014年:60試合 7安打0本塁打4打点 打率.108
鶴岡慎也(2013年オフ・日本ハム→ソフトバンク)
2013年:114試合 72安打2本塁打26打点 打率.295
2014年:98試合 35安打0本塁打25打点 打率.216
相川亮二(2014年オフ・ヤクルト→巨人)
2014年:58試合 48安打2本塁打21打点 打率.250
2015年:40試合 31安打4本塁打17打点 打率.313
大野奨太(2017年オフ・日本ハム→中日)
2017年:83試合 34安打3本塁打13打点 打率.221
2018年:63試合 27安打2本塁打10打点 打率.197
鶴岡慎也(2017年オフ・ソフトバンク→日本ハム)
2017年:29試合 9安打3本塁打5打点 打率.321
2018年:101試合 58安打2本塁打22打点 打率.243
炭谷銀仁朗(2018年オフ・西武→巨人)
2018年:47試合 32安打0本塁打9打点 打率.248
2019年:58試合 33安打6本塁打26打点 打率.262
これまで捕手がFA移籍したケースは延べ16件(14選手)。そのうち移籍前年に100試合以上に出場していたのは4人しかいない。ちなみに今年のオフに移籍の決まった3人でも100試合以上に出場していたのは森だけで、嶺井と伏見の2人はキャリアハイでも100試合以下にとどまっている。裏を返せばそれだけレギュラーではなかったとしても、評価されやすいポジションということではないだろうか。
そして移籍後の成績についてもその傾向が表れている。移籍した先の球団で完全にレギュラーをつかんだ選手は谷繁と相川(横浜→ヤクルトのケース)の2人だけで、他は控えとなっていることが多いのだ。大野のようにレギュラーを期待されながら成績を落としてしまったケースもあるが、大半は他の捕手との併用を前提として獲得したものだったのではないだろうか。嶺井などはまさにそのような意図で獲得した選手であり、レギュラーの甲斐拓也を完全に控えに追いやることを期待しているファンはほとんどいないだろう。