相手の守備陣が疲弊した後半途中に投入するのが最も効果的な起用法と見られるが、J1・フロンターレ川崎に所属していた時から取材するスポーツ紙記者は異論を唱える。

「三笘は爆発的なスピードだけで相手を抜き去るドリブラーではない。緩急や繊細なボールタッチで相手のマークを引きつけてチャンスを演出できる。スタメンで起用しても十分に持ち味を発揮できます。3戦目のスペイン戦は勝たなければいけない試合なので、攻撃的な布陣が予想される。悔いを残さないためにも三笘をスタートから使ってほしい」

 三笘はコスタリカ戦後のインタビューで、「自分たちの個人的なミスもありましたし、球際のところで前半から負けているところがあったので、そういったところのディテールで負けていたというのは感じている。次、勝てばいい話なので、どんな展開になってもチーム全員で頑張りたいと思います」と厳しい表情で気持ちの切り替えを強調していた。

 優勝候補のスペインは難敵だが、ドイツ戦に続いてジャイアントキリングを起こさなければ決勝トーナメント進出の道筋が見えない。三笘の起用法が日本代表の大きなポイントになりそうだ。(今川秀悟)

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?